いとしの革小物たち ハンドメイド レザークラフト Aster*isk


by 革り小物 Aster*isk
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

オーライ、ショルダー。

e0159037_15133180.jpg

形はベーシックなんです。
なるべく軽量である為に金具も軽くて丈夫なほうを選んでみたり。
ぶつけても傷つきにくくしたかったこと。
そのために下地処理と仕上げ処理にうんと時間をかけてみたり。

これはお客様からのご希望でなく、私がそうさせて欲しいという
ほんの少しのこだわりです。
e0159037_15141390.jpg

使用する方の用途に合わせてが基本のオーダー。
e0159037_15151761.jpg

収納するものがはっきりと決まっていたので、
どこに何を収納しているかすぐにわかるように。
e0159037_15161657.jpg


バッグの中で物が迷子にならないようにポケットにも
ひと工夫してみました。

e0159037_15143622.jpg

総オイルレザーのナチュラルなヌメ革、裏地ナシ。
開口部分はファスナータイプ。
本体正面と内部には仕切り付きオープンポケット。
両サイドと背面にもオープンポケット
サイズ:w240*h320*d80

人はどんな時にオーダーをしてみたくなるのでしょうか。
なぜ自分にオーダーを依頼されるのでしょうか。

私は飽きることなく革と向き合い、作り続けている。
それでいい。好きでやっているからそれでいい。
日々、「石の上にも3年よ」と常連さんに叱咤を受けながら(^^

ただ、製作と営業に追われる毎日の中、
これでいいのかとふと煮詰まり始めた時…。

たまにふらっと立ち寄ってくれる男性のお客様と
いつものように雑談をしておりました。

そのお客様は、二年前に初めてご来店。
コインケースをなくしたから何でもいいからと
小さなコインケースを購入してくださいました。
数日後、再びのご来店。
使い始めてすぐにそのコインケースをなくされたということで
別のコインケースを買っていかれました。

よく物を忘れてくるとのことで新しいコインケースに革紐をつけて、さし上げました。

それから一年ほど過ぎてから
久しぶりにお店に立ち寄ってくださいました。
お客様はズボンのポケットから艶やかに経年変化したコインケースを
嬉しそうに見せてくださいました。

「このコインケースとは相性が良いみたい」と。

それからもその男性のお客様は、思い出した頃に
お店に立ち寄っては色々と話して帰られました。

初めてのご来店から2年経ったころ
「そろそろ頼みたいんだけど」と
ショルダーバッグのオーダーをしてくださいました。

それまでのお客様との会話の記憶をたどると
どんなものがご希望なのか、すぐにイメージが湧いて出てきたので、
とても作りたい意欲が先立ってワクワクしてしまいました。

「でもなぜ私にですか」とうっかりした事を聞いてしまいました。

「こういうのってタイミングでしょ。今ならお任せでって頼めそうだし」と
応えてくれた時にハッと思ったことがありました。

ないものを形にしてお代を戴くということは、
信頼関係で出来上がるんだー。
相手のご要望をお聴きしながら喜んでいただく事が
私のちっぽけだけど大きなやりがいなんだと。

ただ一方的にこの通りに作り給えと言われては
信頼関係も築けないので喜んでいただけるものを作る自信もなく…。それではオーダーをうけるものとして失格だとも思いますが。

だから細々とでもやっていけてる今は苦でもなく
むしろその大変さを楽しんでる自分がいるんだと。

(…と友人に言ったら結構なMですな(笑)とののしられたり)

で、そうこうしている間に完成したのは、
カブセ付きショルダーバッグ・タテ型です。

ちょっとだけ製作の原点に立ち戻れたことをお客様に感謝して。
ありがとうございました。

[PR]
by consense | 2015-03-23 15:23 | バッグ